HISHITOMO
1955年の設立以来、「ものづくり」に徹底してこだわり続ける生地メーカーです。HISHITOMOが本社を構える広島県福山市は、古くから織物が盛んで、繊維業の発展とともに分業化が進み、機織り、染め、洗い、縫製、付属品など、個々の会社が専門分野に特化して技術を磨いてきました。私たちの「ものづくり」は、こうした高い技術を持つ様々な企業との協業から生み出されます。
ヴィンテージのシャトル織機だけでなく、最新式の織機も多数稼働。ボトムスからシャツ地まで、様々な織機を使い分けてニーズに応じたデニム生地を織り上げています。このように、新旧の技術を織り交ぜながら、新たな生地を生み出す「温故創新」の取り組みが、HISHITOMOのものづくりを支えています。
新しいコンセプトで次々と挑戦し、高付加価値のテキスタイル開発が実現できるのは、生地に関係する企業が一カ所に集積し、お互いに交流することで刺激し合う風土があるからにほかなりません。よりいいものを目指して切磋琢磨する「ものづくり」の好環境があります。
一方で、1940年代、1950年代にヨーロッパで創られたハンドメイドのテキスタイルやアメリカのヴィンテージ衣料から、手作りの素晴らしさ、ベーシックの源に触れ、そこから得た感動を今の時代に合わせて新しくアレンジしていくこともテキスタイルの開発には大切な事と考えています。
菱友は常に世界へと目を向け、日本から海外へ技の感動をテキスタイルに落とし込んでいます。
織機はヴィンテージのシャトル織機から、エアジェット、レピア織機等を駆使して、ヴィンテージの表現に特化した商品から、新しい織布技術を使った新しい表現にもチャレンジしています。
小澤颯也さん (Sales,開発)
様々なリクエストに対応した生地開発も行いますが、自社主導の開発も大切にしています。エジプトの超長綿、西インド諸島の海島綿、アメリカ南西部のピマコットン、この三大高級綿以外にも、テキスタイルの原料となる天然素材はまだまだ世界各地に埋もれています。いまだ知られていない希少な綿花をいち早く見つけ出し、新しい価値を与えていくことも、HISHITOMOが取り組んでいきたいクリエイションの一つです。