OKAMOTO TEXTILE
世界に誇る日本のデニム産地となる岡山県井原市にて半世紀以上にわたって生地を織り続けている岡本テキスタイル。インディゴを中心とした製品を提供している。旧式シャトル織機に加えて革新織機、ジャガード織機を駆使し、オーセンティックなセルビッチデニムから、イノベイティブな生地まで幅広く研究開発している。
SELVAGE DENIM
シャトル織機。アナログな機械は、音・振動・感触といった五感で調子を理解することが大切という。大きな音が鳴り響く工場内、各機械音の異変を見分けて手直ししながら織り上げていく。
セルビッチデニムのアイコン、赤色のラインも織りこんでいきます。
デニム作りで最も重要なのが、織り糸です。OKAMOTO TEX.では、アメリカやオーストラリア、ブラジルなど、世界各地から優れたコットンを選りすぐり、良質なデニム生地を供給しています。
横糸はシャトル織機の近くでヴィンテージの自動機で巻かれます。シャトルに入る糸量が少ない為、大量に作り置きする必要があります。
インディゴに染められた糸は、強い力で糸を打ち込む為、糊で補強します。OKAMOTO TEX.の工場では約30台のヴィンテージシャトル織機が現役で稼働しており、大切に使い続けられています。生産性こそ現代の織機には劣りますが、独特の凹凸がある味わい深い表情のデニム、いわゆるビンテージデニム(セルビッヂデニム)を織ることが出来るため、今なお支持され、お客様からも絶えずオーダーが来ています。
シャトル織機だけでなく、最新式の革新織機も多数稼働。細番手デニム用のレピア織機など、さまざまな織機を使い分けてイノヴェイティブなデニム生地を織り上げています。新旧の技術を織り交ぜながら、新たな生地を生み出す「温故創新」の取り組みを行なっています。
工場の窓から見える風景。大きな音で織機が動く中、外に目をやると美しい自然に囲まれた工場であることがわかる。
岡本テキスタイル 代表取締役 岡本社長
世界が注目する最高水準の耳付きヴィンテージデニム。この生地は旧式のシャトル式織機から生まれます。弊社ではそのような旧式の織機をより質の高い生地を生産する為、機械自体の構造を改良しオリジナル生地を作っています。また、生地の耳部分にネームステッチを入れる機械も完備しお客様オリジナルのセルビッチデニム作りにも対応。もちろん、革新織機も完備し、お客様の様々な要望に柔軟に対応出来るデニムの機屋です。
現在は生地だけではなく、東京・世田谷に本格的なデニムの縫製工場を開業。デニムと縫製を通して、都会にいる人々とコミュニケーションをとる新しいスタイルのビジネスを展開。積極的に新しい洋服のあり方を提案し続けている。